「技術史」メモ　by　佐野正博（明治大学経営学部）

[最終改訂日時]1999.09.08

技　術　の　歴　史

「技術史」講義シリーズ　

［内容目次］
１．揚水技術・動力水車技術・製粉技術の歴史的発達過程に見る技術の内的構造と発展段階区分
 ２．中世後期ヨーロッパにおける「産業革命」と近代ヨーロッパにおける技術発展
 ３．製鉄技術の歴史的発達構造
 ４．蒸気動力技術の歴史的発達構造
５．電気技術の歴史的発展と大工場制の成立
６．コンピュータ技術の歴史的発展構造
７．日本における技術近代化のプロセス

１．揚水技術・動力水車技術・製粉技術の歴史的発達過程に見る技術の内的構造と発展段階区分

揚水車の技術史

水車技術の歴史(1) --- 水車技術の歴史的発展構造の技術論的分析

食生活のあり方、および、地理的条件に影響された技術発達プロセス

製粉技術の歴史的発達構造

２．中世後期ヨーロッパにおける「産業革命」と近代ヨーロッパにおける技術発展

中世の動力水車技術

近代ヨーロッパにおける「木材不足 →→ 石炭使用量の増大」プロセスに関わる技術的連関

近代ヨーロッパにおける技術革新の連鎖的発展構造［近代イギリスを例とした模式図］

近代ヨーロッパにおける三つの技術革新の相互連関

３．製鉄技術の歴史的発達構造
--- 製鉄プロセスの科学的理解に基づく製鉄技術発達構造の合理的再構成 --

(1)製鉄技術史のための基礎知識

1.元素としての鉄・・・地殻中の鉄の含有量は、5.00％で４番目

2.鉄の生産プロセス・・・化学反応レベルから見た製鉄プロセス

3.三種類の鉄・・・炭素含有量の違いによる性質の違い

4.製鉄法の歴史的変化の技術論的理解

(2)古代のレン炉から近代の高炉・転炉まで

　　--- 直接製鉄法（１段階製鉄法）　vs　間接製鉄法（２段階製鉄法） ---

1.「製鉄技術」登場以前から存在していた鉄 ---古代における隕鉄（天然鉄）の利用

2.古代の製鉄技術 --- 一段階製鉄法(直接製鉄法)の歴史(1)

3.中世の製鉄技術 --- 一段階製鉄法(直接製鉄法)の歴史(2)

4.高炉と精錬炉による二段階製鉄法（間接製鉄法）の歴史的展開過程の基本的構造--- 製「鉄」技術と製「鋼」技術

5.近代の製「鉄」技術（１）－－－木炭高炉

6.近代の製「鉄」技術（２）－－－コークス高炉

7.製「鋼」技術（精錬技術）のの歴史的展開 --- るつぼ製鋼法、パドル法、転炉法、平炉法

製鉄技術史のための関連基礎知識 -- 銅

中国の製鉄技術史

「鋳鉄生産」＝「鉄の大量生産」にいたる技術の発達プロセス

４．蒸気動力技術の歴史的発達構造

　　--- 石炭・鉄の利用拡大、および、近代科学の発達との連関における理解 ---

(1)蒸気動力技術史のための基礎知識

技術発展における蒸気動力技術の意味と役割

(2)蒸気動力機関の歴史

蒸気機関前史
18世紀におけるsteam engine技術の発展 --- steam engineに関する二つの技術的構成要素(「大気圧の力」と「蒸気の力」)に関する認識の発展と技術開発
19世紀におけるsteam engine技術の発展(1) --- 鉄道・船舶など交通手段に関する技術的イノベーションの展開と社会
19世紀におけるsteam engine技術の発展(2) --- 19世紀大工場制の技術的基礎としての定置型蒸気動力技術のイノベーション

５．電気技術の歴史的発展と大工場制の成立

６．コンピュータ技術の歴史的発展構造

(1)ＣＰＵ・パソコンの歴史と技術戦略

７．日本における技術近代化のプロセス