製鉄技術史(1) --- 古代のレン炉から近代の高炉・転炉までの歴史 |
一段階製鉄法の歴史的展開(1) |
一段階製鉄法の歴史的展開(2) |
木炭高炉(ヨーロッパ中世末期) [木炭を還元材・燃料源とした製鉄法] |
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銑鉄生産量の劇的増大 それ以前が一つの炉で日産数kgから数十kgであったのが、初期のものでも日産約2t近く程増大した。 |
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銑鉄生産量の約2倍の木炭を消費するので、 銑鉄生産量の劇的増大にともなって木炭の大量消費が生じた。 これが木炭価格上昇の一つの要因となった。 |
製鉄過程で木炭の代わりに石炭を利用可能にするためには 石炭中の不純物(イオウなど)除去という技術的問題があった。 |
その技術的問題の解決は、石炭の蒸し焼きによって可燃ガスとともに イオウなどの不純物を取り除いた石炭、すなわち、コークスを利用することであった。 石炭をコークスにするプロセスの副産物が石炭ガスであり、 これがロンドンではガス灯による照明に利用された。 |
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コークス高炉(18世紀前半) [コークスを還元材・燃料源とした製鉄法] |
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コークスは木炭よりも固いので高炉の高さをさらに高くすることができたことや、 単位重量あたりの発熱量がコークスは木炭よりもかなり大きいので、 銑鉄生産量のさらなる増大が生じた。 最近では1日に1万トン以上の鉄を生産する高炉も登場している。 |
二段階製鉄法の歴史的展開(1) |
二段階製鉄法の歴史的展開(2) |
二段階製鉄法の歴史的展開(3) |