Intel社が開発したマイクロプロセッサーの技術的スペックの歴史的変遷(詳細版) 簡略版はこちら

佐野正博(明治大学経営学部)
名称 年月日
(原則として
発表年月日)
マイクロ
プロセッサーの
動作周波数
マイクロ
プロセッサーが
1回の動作で
同時に処理
できるデータ量
レジスタ・
サイズ
外部
データ
バス幅

(バス速度)
マイクロ
プロセッサー
を構成する
トランジスタ数
(CPU回路の
線幅)
アドレス
可能な
物理メモリ
アドレス
可能な
仮想メモリ
(論理アドレス
空間)
関連情報競合
CPU
主要
OS
主要
アプリケーション
インテル系
CPU採用
PCほか
その他
PC
4004 1971.11.15108 KHz
<注>
4ビット4ビット4ビット2,300個
(10μ)
640バイト
歴史上初のマイコン・チップ
日本のビジコン社から電卓用として12種類のカスタム・チップの設計依頼があった際に、12種類のチップと同等の機能を持たせた1つのチップを設計することで対応しようとして開発された。このCPUの開発には、日本のビジコン社に在籍していた嶋正利氏も関わっている。
このCPUは、幅が約3 mm、長さが約4 mmという極めて小さなものであった。それにもかかわらず、約25年前の1946年に開発された世界最初期のコンピュータENIAC(18,000本の真空管を使用し、280立方メートルという巨大な容積を誇っていた)と同様の計算処理能力を持っていた。販売価格は1個200ドルであった。
8クロックまたは16クロックで1命令を実行したと言われている。
0.06 MIPS
   ビジコン社の
高級電卓

 
80081972.4.1108 KHz8 ビット8 ビット8 ビット3,300個
(10μ)
16KB
初の8ビットCPU
電卓におけるような計算機能以外に、文字データなどの処理も可能となるように考えて設計されたCPU。8ビットCPUであったが、その性能は4004の2倍に留まったこともあり、さほど売れなかったと言われている。
0.06MIPS(4004の2倍の総合的性能
   8008採用パソコン
Micral

(1973)
世界で最初に商業的に販売されたPC
$1,750

SCELBI-8H
(1974)
キット価格は$565であった。アマチュアのラジオ雑誌『QST』の1974年5月号に広告が掲載された。
 
80801974.4.12 MHz4,500個
(6μ)
64KB
性能向上により商業的に成功した8bitCPU
8008が思ったほどの性能が発揮でなかったことや命令セットの不備のため、嶋正利氏をビジコン社から引き抜くなどして開発した。
8080Aは微修正版

「世界初のパソコン」とも称されるAltairのCPUとして採用された
Altairは価格395ドルの組立キットであったが、コンピューターのホビー・ユーザーに支持され、数カ月で何万台もの注文があったため、こちらのCPUは8008と異なりよく売れた。

0.64MIPS
(4004の約20倍、8008の約10倍の総合的性能)
8080互換CPU
ZIROG

Z80
(1976)
8,200個のトランジスタ数

8080セカンド・ソースCPU
NEC
μCOM8080A


モトローラの
8ビットCPU

MC6800
(1974)
MC6809
(1979)
CP/M
(1974)

Altair用
BASIC

(1975)
ワープロ
WordStar
(1978)

表計算
VisiCalc
(1979)

データベース
dBaseII
(1981.1発表)
[マイコンキット]
NEC
TK-80

(1976.8)
CPUはNEC製の
8080互換CPU
(μCOM8080A)
総販売台数:5-6万


[8080採用パソコン]
MITS社
Altair8800
(1975.1)

IMSAI社
IMSAI 8080
Altair8800の
クローンコンピュータ


[Z80採用パソコン]
TANDY
TRS80

(1977.8)

SHARP

MZ-80

(1978.12)

[Z80互換CPU
採用パソコン]

NEC
PC8001

(1979.9)
2年間で約12万台を販売

PC8801

(1981.9発表)
[MOS Technology
MOS6502採用パソコン]

Commodore
PET

(1977.4)

AppleII
(1977.4)
4KB、$1,298

APPLEIII
(1980.5)
アップル社は1983年3月には通算100万台目のPCを出荷(ただし、AppleIIIは全部でたった6万5千台しか売れなかった。)

[モトローラ 6809CPU採用パソコン]
富士通
FM-8

(1981.5発売)

80851976.33 MHz
5 MHz
6,500個
(3μ)
64KB
8080Aの改良版
5V電源で初めて動いたCPU
(それまでは12V電源で駆動していた)
   NEC TK-85
Intel SDK-85
精工舎 SEIKO 8500
 
80861978.7.85 MHz
8 MHz
10 MHz
16 ビット16 ビット16 ビット2万9千個
(3μ)
1MB
220

初の16ビットCPU
8080の約10倍の総合的性能
5 MHz>0.33 MIPS
8 MHz>0.66 MIPS
10 MHz>0.75 MIPS
コプロセッサー(専用FPU)は8087
モトローラの16ビットCPU
MC68000
(1979)
6万8000個の
トランジスタ数
PC-DOS
MS-DOS
vs
CP/M86
 NEC
PC9801
(1982.10)
漢字ROM搭載,
5MHz,Cバス
 
80881979.3.25 MHz
8 MHz
8 ビット2万9千個
(3μ)
1MB

IBM-PCに採用されたCPU
システム・バス幅が8ビットであることを除き、8086と同一の構造を持ったCPU。システム・バス幅を8ビットにしたのは、低価格販売、および、8ビットCPUとの互換性確保ということを考慮したためである。

<IBMのパソコン事業参入>
IBMがIBM PC によるパソコン事業参入に当たってこのCPUを採用した。IBM PCの登場により、パソコンは一部のマニア向けからビジネス関連市場へと市場拡大を果たし、何百万台も売れた。このことにより、インテルは「Fortune」誌トップ500企業の仲間入りを果たした。
5 MHz>0.33 MIPS
8 MHz>0.75 MIPS

 PC-DOS
MS-DOS

(8ビットPCにおけるソフトの利用を考慮したCPU)


Lotus1-2-3
(1982.10)
IBM
The IBM PC
(1981.10)

PC/XT

(1983.10発表)
XT=eXtended Technology

三菱電機
MULTI16

(1981)
 
80186198210 MHz
12 MHz
          
802861982.3.28 MHz
10 MHz
12 MHz
16 ビット13万4千個
(1.5μ)
16MB
224
1GB仮想記憶をサポートし、プロテクトモードを装備したCPU
従来との互換性を考慮したリアル・モードと、新しい機能を持ったプロテクト・モードという二つのモードをハード的に持ったCPU

コプロセッサー(専用FPU)80287はオプション

8086/5 MHz(0.33 MIPS)の約3-8倍の性能

6 MHz>0.9 MIPS
10 MHz>1.5 MIPS
12 MHz>2.66 MIPS
AMD
AM80286
(プロテクトモードの機能を生かすOSはこのCPUの発表当時にはなかった。そのため、 IBM
PC/AT

(1984.8発表)
AT=Advanced Technology
ATバス=ISAバス


NEC
PC98XA
(1985)
PCPC9801VX
(1986)

EPSONの98互換機
PC286
(1987.4)
Apple
Lisa
(1983)
Macintosh
(1984)
80386DX1985.10.2116 MHz

20 MHz
(1987.2.16)

25 MHz
(1988.4.4)

33 MHz
(1989.04.10)
32 ビット32 ビット32 ビット27万5千個
(1μ)
4GB
232
64TB初の32ビットCPU
CPUの基本的命令セットに関して8086と互換性を保持した32ビットCPU

すべてのレジスタが32bit幅に拡張されたことに伴い、4GBのフラットなアドレス空間を利用できる32bitプロテクト モードがサポートされた
<WindowsOS=GUIの時代に対応するCPU>
<32ビットCPUの採用にIBMは消極的対応>

インテルはまず最初にIBMに80386の採用を働きかけたが、実際に最初に採用したのはコンパックであった。このことがコンパックの躍進、IBMの相対的衰退への一つの契機となった。

<IntelがDRAMから撤退し、CPU事業に集中>
インテルは1970年に世界最初のDRAM製品「1103」の出荷を開始した会社であったが、DRAM価格の暴落にともなうDRAM事業での大損失のため、1985年にDRAM事業からの撤退を決めた。CPU事業に経営資源を集中的に投下することにしたため、他社へのCPUのセカンドソース契約を解消した。

16 MHz> 5 to 6 MIPS
20 MHz> 6 to 7 MIPS
25 MHz> 8.5 MIPS
33 MHz > 11.4 MIPS
[9.4 SPECint92 on Compaq/i 16K L2]
AMD
AM386
(1991)

Cyrix
Cx386SLC
(1992)

モトローラの
32ビットCPU
MC68020
(1982)
約19万5000個の
トランジスタ


MC68030
(1987)
約30万個のトランジスタ
IBM社
OS/2

(1987.12
リリース)

Microsoft社
Windows1.0
(予告発表は1983.11.11
出荷は1985.11.20 )
Windows2.11

Windows3.0

(実質的には1990年、
日本語版は1991年)

Windows95
(1995)
部分的にはではあるが、OSレベルでIntelの32ビットアーキテクチャ (IA-32)に対応した
 COMPAQ
DESKPRO386

(1986)

IBM
PS/2 model80

(1987)

NEC
PC9801RA

(1988)
APPLE
Macintosh

(1984)
80386SX1988.6.1616MHz
20MHz
(1989.1.25)
33MHz
(1992.10.26)
 16 ビット27万5千個
(1μ)
16MB
224
バス幅を16ビットにした廉価版CPU
アドレス・バス幅を16ビットに制限することで
低価格で販売したCPU

16 MHz > 2.5 MIPS
20 MHz > 2.5 MIPS
25 MHz > 2.7 MIPS
33 MHz > 2.9 MIPS
     
80486DX
1989.4.1125 MHz

33 MHz
(1990.5.7)

50 MHz
(1991.6.24)
32GP
80FPU
<注>
32 ビット120万個
(25,33MHzは1μ、
50 MHzは0.8μ)
4GB
232
キャッシュメモリとFPUの内蔵による性能向上
レベル1キャッシュメモリをCPU内に搭載することでCPU本体の処理性能の向上に対応した(こうした設計思想はPentiumnなど現在のCPUにも継承されている)。
このCPUで初めて、FPU(Floating-point Processing Unit,浮動小数点演算処理装置)をCPU内部に組み込んだ。
また80486では並列実行処理機能の改善によりCPU クロックあたり1 命令を処理できるようになっている。

25 MHz > 20 MIPS

[16.8 SPECint92, 7.40 SPECfp92]
33 MHz,128K L2> 27MIPS
[ 22.4SPECint92]
50MHz,256K L2> 41MIPS
[ 33.4 SPECint92, 14.5 SPECfp92]


Cyrix
Cx486DX
Cx486DX2
(1993)

AMD
Am486DX2(66MHz)
Am486DX4(75MHz)
    
80486SX1991.4.2316 MHz
20 MHz

25 MHz
(1991.9.16)

33 MHz
(1992.9.21)
32GP
80FPU
32 ビット120万個
(0.8μ)
FPU機能を削除した廉価版CPU
80486DXと同一設計であるが 数値演算用コプロセッサ部分を使用不可にしたり搭載しなかったりして低価格で販売した。
コプロセッサーとしてi487SXが販売されたが、これはFPUではなく80487DXそのものであった。「このコプロセッサーを増設すると、本体CPUの80486SXの動作が停止し、増設コプロセッサーがすべての処理を行うようにする」という不思議な商品であった。


16 MHz> 13 MIPS

20 MHz > 16.5 MIPS
25 MHz > 20 MIPS
[12 SPECint92]
33 MHz > 27 MIPS
[15.86 SPECint92]
     
80486DX21992.3.350 MHz
(1992.3.3)
66 MHz
(1992.8.10)
 32 ビット
25MHz
33MHz
120万個
(0.8μ)
CPU内部に倍クロック回路を設けることで,CPUの内部処理をFSBの倍速で行うことで処理性能の向上を図った。例えば、486DX2 50MHzなら,FSBは486DX 25MHzと同じ25MHzであるが,CPUの内部処理はその倍の50MHzで動く。
     
80486DX41994.3.775 MHz
100 MHz
(1994.3.7)
 32 ビット
25MHz
33MHz
160万個
(0.6μ)
CPUの内部処理は,FSBの3倍の速度で実行される.また,内部キャッシュが486DX および 486DX2 の8KBから16KBに拡張された。     
Pentium
(80586)
1993.3.2375 MHz
[1994.10.10]
100 MHz
[1994.10.10]

60 MHz
90 MHz
[1994.10.10]

120 MHz
[1995.03.27]
150 MHz
[1996.01.04]

66 MHz
133 MHz
[1995.06]
166 MHz
[1996.01.04]
200 MHz
[1996.06.10]
32GP
80FPU
64 ビット
(50MHz
60MHz
66MHz)

310万個
第1世代,P5
60MHz,66MHz,
0.8μ

320万個
第2世代,P54C
75MHz,90MHz,
100MHz,120MHz
0.6μ

330万個
第3世代,P54C
一部の120MHz
133MHz,150MHz
166MHz,200MHz
0.35μ
外部データ・バスを64 ビットに拡張
メイン・レジスタは32 ビットのままで変更はないが、内部データ転送速度をアップするために128 ビットと256 ビットの内部データ・パスが追加されている。同時に、バースト可能な外部データ・バスも64 ビットに拡張された。
60MHzPentiumで100 MIPS
80486 DX/33 MHz(27MIPS)の約4倍の性能
8086/5 MHz(0.33 MIPS)の約300倍の性能


60 MHz > 100 MIPS
[ 70.4 SPECint92, 55.1 SPECfp92 on Xpress 256K L2]
66 MHz > 112 MIPS
[ 77.9 SPECint92, 63.6 SPECfp92 on Xpress 256K L2]
75 MHz > 126.5 MIPS
[2.31 SPECint95, 2.02 SPECfp95 on Gateway P5 256K L2]
90 MHz > 149.8 MIPS
[2.74 SPECint95, 2.39 SPECfp95 on Gateway P5 256K L2]
100 MHz > 166.3 MIPS
[3.30 SPECint95, 2.59 SPECfp95 on Xxpress 1M L2]
120 MHz > 203 MIPS
[ 3.72 SPECint95, 2.81 SPECfp95 on Xxpress 1MB L2]
133 MHz > 218.9 MIPS
[ 4.14 SPECint95, 3.12 SPECfp95 on Xxpress 1MB L2]
150 MHz (4.27 SPECint95, 3.04 SPECfp95 on Xxpress 1MB L2)
166 MHz (4.76 SPECint95, 3.37 SPECfp95 on Xxpress 1MB L2)
200 MHz (5.47 SPECint95,3.68 SPECfp95. The iCOMP Index 2.0 rating is 142.)
AMD-K5
Am5K86
初のPentium互換CPU

Cyrix
6x86MX PR200(166MHz)
    
MMX Pentium
(80586)
1997.1.8166 MHz
200 MHz

233 MHz
(1997.6.2)
32GP
80FPU
64 ビット
(66MHz)
450万個
P55C
0.35μ
MMX命令を追加したCPU
音声や画像に関する処理のための57個のMMX(MultiMedia eXtension)命令とともに、マルチメディア演算用のレジスタが追加されたCPU
166 MHz (5.59 SPECint95, 4.30 SPECfp95
The iCOMP Index 2.0 rating 160.)
200 MHz (6.41 SPECint95, 4.66 SPECfp95
The iCOMP Index 2.0 rating 182.)
233 MHz (7.12 SPECint95, 5.21 SPECfp95
The iCOMP Index 2.0 rating 203.)
     
Pentium Pro
(80686)
1995.11.1 150 MHz
166 MHz
180 MHz
200 MHz
32GP
80FPU
64 ビット

FSB
60MHz
150 MHz
180 MHz

FSB 66MHz
166MHz
200MHz
550万個
(150MHzは 0.6μ,
166MHz以降 0.35μ)
64GB
236

<注>
Celeronは最初は物理メモリのアドレス幅が36ビットであっtが、商品としてマーケティング的な差異化のために、PPGAパッケージ以降は32ビットに制限されているので、232=4GBである。(神保進一(1999)『最新マイクロプロセッサテクノロジー』日経BP社,pp.109-122)
P6 マイクロアーキテクチャに基く最初のプロセッサ
インテルは、マイクロアーキテクチャの改良によりパフォーマンスの向上を図った。(例えば3ウェイ・スーパースケーラ・アーキテクチャを採用し、1CPU クロック当たり最大3 命令を実行できるようにした。)
また処理性能向上のため、Pentium プロセッサと同様の2つのオンチップ8K バイトのL1 キャッシュに加えて、さらに256K バイトのL2 キャッシュを持つ。こ のL2 キャッシュはCPU と同一パッケージ内に搭載され、専用の64 ビット・フル・クロック・レートのバスを使用してCPU と連結されている。
16ビット命令はエミュレーション処理のため、16ビット命令の実行速度は遅い。

200MHz PentiumProで440MIPS

150 MHz (6.08 SPECint95, 5.42 SPECfp95 on Alder 256K L2)
166 MHz (7.11 SPECint95, 6.21 SPECfp95 on Alder 512K L2)
180 MHz (7.29 SPECint95, 6.08 SPECfp95 on Alder 256K L2)
200 MHz (8.09 SPECint95, 6.75 SPECfp95 on Alder 256K L2)
     
Pentium II
(80686)
1997.5.7 Klamath
(クラマス)
233 MHz
266 MHz
300 MHz
(1997.5.7)

Deschutes
(デシューツ)
333 MHz
(1998.1.26)

350 MHz
400 MHz
(1998.4.15)

450 MHz
(1998.8.24)
32 GP
80 FPU
64 MMX
64 ビット
(233MHz〜333MHzのCPUは66MHz,
350MHz以上のCPUは100MHz)
750万個
Klamath
0.35μ

Deschutes
(333MHz以上のCPU
0.25μ
P6アーキテクチャにMMX 命令を追加したCPU
Pentium II プロセッサは、L1 データ・キャッシュとL1命令キャッシュをそれぞれ16Kバイトに拡張するとともに、L2キャッシュのサイズは、256K バイト、512K バイト、および1M バイトまたは2M バイト( スロット2 のみ) とPentiumProよりもさらに拡張されている。
同時に2個のCPUが利用可能な設計。

266MHz PentiumIIで466MIPS

233 MHz (9.49 SPECint95, 6.43 SPECfp95)
266 MHz (10.8 SPECint95, 6.89 SPECfp95)
300 MHz (11.6 SPECint95, 7.20 SPECfp95)
1998年第3四半期に低価格PC向けインテル互換CPUが躍進
AMD

K6-2

Cyrix
MediaGX
MII
    
Celeron

266 MHz
(Covington)
1998.4.15

300 MHz
1998.6.8
|
300A MHz
333MHz
(Mendocino)
1998. 8.24

|
566 MHz
600 MHz
(Coppermine)
2000.3.29

|
1.20 GHz
(Tualatin)
2001.10.2

|
1.70 GHz
2002.5.15

266MHz
(0.25μ)
|
300A MHz
(0.18μ)
1998.8.25
量産出荷開始


1A GHz
(0.13μ)
|
1.7 GHz
(0.18μ)

2GHz
(0.13μ)
 64 ビット
66MHzFSB
233MHz〜766MHz

100MHzFSB
800MHz〜1.4GHz

133MHzFSB
1.33GHz, 1.20GHz, 1.13GHz, 1.06GHz

400MHzFSB
1.7GHz〜
750万個
(第1世代)
Covington
0.25μ

1,900万個
(第2世代)
Mendocino
0.25μ

2,800万個
(第3世代)
Coppermine-128K
0.18μ

2,800万個
(第4世代)
Tualatin
0.13μ

4,400万個
(第5世代)
Willamette-128K
0.13μ
  P6アーキテクチャーの廉価版CPU
最初(1998年4月15日に2〜3週間以内に量産出荷開始予定と発表)の266MHz版と1998年6月10日量産出荷開始の300MHz版が2次キャッシュなしのため、性能があまりでなかったことで不評であったため、1998.8.25には128Kバイトの2次キャッシュ内蔵の 300A MHz版と333MHz版が量産出荷された。

<クロックアップ問題>

300A MHz版はクロックアップ耐性が高かった。例えばFSB(Front Side Bus)の周波数を66MHzから100MHzへと変更してもとの1.5倍の450MHzでCPUを動作させてもかなりの確率で動作した。また上位CPUのPentiumIIは、二次キャッシュの量が512Kだがその稼働速度はCPUの動作周波数の2分の1であったのに対して、Celeron300AMHz版の2次キャッシュはCPUと同一の速度で動いた。そのため300AMHz版Celeronはマニア向けに非常によく売れた。[価格的には400MHzのPentiumIIが5万円を超えているのに対して、300AMHz版Celeronは2万円を少し切った値段であった。]
     
Pentium II Xeon1998.6.29400 MHz
1998.6.29
450 MHz
1998.10.6
1999.1.5
32 GP
80 FPU
64 MMX
64 ビット
(100MHz)
750万個
(0.25μ)
 2次キャッシュがCPUと同一のクロック周波数で動作する。同時に4個または8個のCPUを使用可能な設計。
Slot2
     
Pentium III1999.2.26450MHz
500MHz
(Katmai)
(0.25μ)
|
500 MHz
533 MHz
550 MHz
600 MHz
650 MHz
667 MHz
700 MHz
733 MHz
850 MHz
866 MHz
933 MHz
1 GHz
(Coppermine)
( 0.18μ)
1999.10.25
(1.0GHzは
2000.3.8)

|
サーバー用として
最高 1.4GHz
(0.13μ)
(2002.1.8)
まで登場
32GP
80FPU
64MMX
128XMM
64 ビット
(100MHz,
133MHz)
950万個
ただし CPU本体は
820万個

(第1世代)
Katmai
450,500,533B,
550,600,600B
0.18μ


2,800万個
(第2世代)
Coppermine
500E,533EB,
550E,600E,
600EB,650,
667,700,733
0.18μ
1999.10.25

4,400万個
(第3世代)
0.13μ
モバイル用
1GHz〜1.33GHz
2001.7.30〜2002.9.16
低電圧用
850MHz〜1GHz
2002.1.21〜2002.9.16
超低電圧用
500MHz〜866MHz
2001.130〜2002.9.16
サーバー用
1.4GHz 2002.1.8
 SSE命令を追加したCPU
500MHzのPentiumIIIで1,000MIPS

高度な2D/3D グラフィックス、モーション・ビデオ、画像処理、音声認識、音声合成、テレフォニ、およびビデオ会議などの処理強化のためにMMXを拡張したSSE (Streaming SIMD Extensions)を追加

1.20GHz以降が0.13μそれ以前は0.25μ

133 MHzsystem bus
1.0B GHz, 933, 866, 800EB, 733, 667,
600B, 600EB, 533B, 533EB MHz

100 MHzsystem bus
1.0 GHz, 850, 800, 750, 700,
650, 600E, 600, 550E, 550, 500, 450 MHz
     
Pentium III Xeon1999.3.18
量産出荷開始
500MHz
(0.25μ)

1GHz
(0.18μ)
32GP
80FPU
64MMX
128XMM
64 ビット
(100MHz,
133MHz)
950万個
0.25μ

2800万個
0.18μ
 ワークステーションやサーバー向けのCPU

Slot2
     
Pentium IV2000.11.201.4 GHz
Willamette
(2000.11.20)
|
2GHz
Northwood
(2001.8.27)

2.8GHz
(2002.8.26)
32GP
80FPU
64MMX
128XMM
64 ビット
(400MHz,
533MHz)
4,200万個
Willianettoコア
0.18μ
400MHz

5,500万個
Northwoodコア
2.4GHz
0.13μ
400MHz
500MHz
 SSE命令をさらに強化したCPU
SSE2 (Streaming SIMD Extensions 2)

ビデオ、音声、暗号化、画像、および写真の処理の強化と高速化のために、144 個の新しい命令を追加

整数演算ユニットはCPUのコア周波数の2倍で動作

1.5GHz(SPECint2000 535, SPECfp2000 558)
2.4GHz(SPECint_base2000 819,SPECfp_base2000 806)
     
Itanium
(アイテニアム)
1999.10.4
発表

量産出荷は2001.11.29
時点でも?
733 MHz
800 MHz
(1999.10.4)
64ビット64ビット
64GP
82FPU
64ビット
data bus
(plus 8 bits of ECC).
(266MHz)
CPU
2,500万個
Merced
(0.18μ)

Memory
3億個
16EB
264
16EB
264
初代64ビットCPU
Itaniumのアーキテクチャは、インテル社にとって「80386 以来最大の技術革新」であると言われている。
アドレス可能なメモリの単位1EB(exa byte,エクサ・バイト)は1GBの234倍である。また命令レベルの並列性によって複数の命令を同時に実行できるようになっている。
     
ItaniumII
2002.07.09
量産出荷
900MHz
1GHz
(2002.07.09)
64ビット64ビット
64GP
82FPU
64 ビット

2億2000万個
McKinley
(0.18μ)

2代目の64ビットCPU
初代Itaniumの1.5〜2倍のパフォーマンス
CPUの集積度は初代Itaniumの10倍

インテル(R) Itanium(R) 2 プロセッサ 1GHz
(3 次キャッシュ 3MB) @525,080 円 2002年7月9日
インテル(R) Itanium(R) 2 プロセッサ 1GHz
(3 次キャッシュ 1.5MB) @279,190 円 2002年7月9日
インテル(R) Itanium(R) 2 プロセッサ 900MHz
(3 次キャッシュ 1.5MB) @166,250 円 2002年7月9日