名称 |
年月日 (原則として 発表年月日) | マイクロ プロセッサーの 動作周波数 | マイクロ プロセッサーが 1回の動作で 同時に処理 できるデータ量 | レジスタ・ サイズ | 外部 データ バス幅 (バス速度) | マイクロ プロセッサー を構成する トランジスタ数 (CPU回路の 線幅) | アドレス 可能な 物理メモリ | アドレス 可能な 仮想メモリ (論理アドレス 空間) | 関連情報 | 競合 CPU | 主要 OS | 主要 アプリケーション | インテル系 CPU採用 PCほか | その他 PC |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
4004 | 1971.11.15 | 108 KHz <注> | 4ビット | 4ビット | 4ビット | 2,300個 (10μ) | 640バイト | 歴史上初のマイコン・チップ 日本のビジコン社から電卓用として12種類のカスタム・チップの設計依頼があった際に、12種類のチップと同等の機能を持たせた1つのチップを設計することで対応しようとして開発された。このCPUの開発には、日本のビジコン社に在籍していた嶋正利氏も関わっている。 このCPUは、幅が約3 mm、長さが約4 mmという極めて小さなものであった。それにもかかわらず、約25年前の1946年に開発された世界最初期のコンピュータENIAC(18,000本の真空管を使用し、280立方メートルという巨大な容積を誇っていた)と同様の計算処理能力を持っていた。販売価格は1個200ドルであった。 8クロックまたは16クロックで1命令を実行したと言われている。 0.06 MIPS | ビジコン社の 高級電卓 | |||||
8008 | 1972.4.1 | 108 KHz | 8 ビット | 8 ビット | 8 ビット | 3,300個 (10μ) | 16KB | 初の8ビットCPU 電卓におけるような計算機能以外に、文字データなどの処理も可能となるように考えて設計されたCPU。8ビットCPUであったが、その性能は4004の2倍に留まったこともあり、さほど売れなかったと言われている。 0.06MIPS(4004の2倍の総合的性能) | 8008採用パソコン Micral (1973) 世界で最初に商業的に販売されたPC $1,750 SCELBI-8H (1974) キット価格は$565であった。アマチュアのラジオ雑誌『QST』の1974年5月号に広告が掲載された。 | |||||
8080 | 1974.4.1 | 2 MHz | 4,500個 (6μ) | 64KB | 性能向上により商業的に成功した8bitCPU 8008が思ったほどの性能が発揮でなかったことや命令セットの不備のため、嶋正利氏をビジコン社から引き抜くなどして開発した。 8080Aは微修正版 「世界初のパソコン」とも称されるAltairのCPUとして採用された。Altairは価格395ドルの組立キットであったが、コンピューターのホビー・ユーザーに支持され、数カ月で何万台もの注文があったため、こちらのCPUは8008と異なりよく売れた。 0.64MIPS (4004の約20倍、8008の約10倍の総合的性能) | 8080互換CPU ZIROG Z80 (1976) 8,200個のトランジスタ数 8080セカンド・ソースCPU NEC μCOM8080A モトローラの 8ビットCPU MC6800 (1974) MC6809 (1979) | CP/M (1974) Altair用 BASIC (1975) | ワープロ WordStar (1978) 表計算 VisiCalc (1979) データベース dBaseII (1981.1発表) |
[マイコンキット] NEC TK-80 (1976.8) CPUはNEC製の 8080互換CPU (μCOM8080A) 総販売台数:5-6万 [8080採用パソコン] MITS社 Altair8800 (1975.1) IMSAI社 IMSAI 8080 Altair8800の クローンコンピュータ [Z80採用パソコン] TANDY TRS80 (1977.8) SHARP MZ-80 (1978.12) [Z80互換CPU 採用パソコン] NEC PC8001 (1979.9) 2年間で約12万台を販売 PC8801 (1981.9発表) | [MOS
Technology MOS6502採用パソコン] Commodore PET (1977.4) AppleII (1977.4) 4KB、$1,298 APPLEIII (1980.5) アップル社は1983年3月には通算100万台目のPCを出荷(ただし、AppleIIIは全部でたった6万5千台しか売れなかった。) [モトローラ 6809CPU採用パソコン] 富士通 FM-8 (1981.5発売) | ||||
8085 | 1976.3 | 3
MHz 5 MHz | 6,500個 (3μ) | 64KB | 8080Aの改良版 5V電源で初めて動いたCPU(それまでは12V電源で駆動していた) | NEC
TK-85 Intel SDK-85 精工舎 SEIKO 8500 | ||||||||
8086 | 1978.7.8 | 5
MHz 8 MHz 10 MHz | 16 ビット | 16 ビット | 16 ビット | 2万9千個 (3μ) | 1MB 220 | 初の16ビットCPU 8080の約10倍の総合的性能 5 MHz>0.33 MIPS 8 MHz>0.66 MIPS 10 MHz>0.75 MIPS コプロセッサー(専用FPU)は8087 | モトローラの16ビットCPU MC68000 (1979) 6万8000個の トランジスタ数 | PC-DOS MS-DOS vs CP/M86 | NEC PC9801 (1982.10) 漢字ROM搭載, 5MHz,Cバス | |||
8088 | 1979.3.2 | 5
MHz 8 MHz | 8 ビット | 2万9千個 (3μ) | 1MB | IBM-PCに採用されたCPU システム・バス幅が8ビットであることを除き、8086と同一の構造を持ったCPU。システム・バス幅を8ビットにしたのは、低価格販売、および、8ビットCPUとの互換性確保ということを考慮したためである。 <IBMのパソコン事業参入> IBMがIBM PC によるパソコン事業参入に当たってこのCPUを採用した。IBM PCの登場により、パソコンは一部のマニア向けからビジネス関連市場へと市場拡大を果たし、何百万台も売れた。このことにより、インテルは「Fortune」誌トップ500企業の仲間入りを果たした。 5 MHz>0.33 MIPS 8 MHz>0.75 MIPS | PC-DOS MS-DOS | (8ビットPCにおけるソフトの利用を考慮したCPU) Lotus1-2-3 (1982.10) | IBM The IBM PC (1981.10) PC/XT (1983.10発表) XT=eXtended Technology 三菱電機 MULTI16 (1981) | |||||
80186 | 1982 | 10
MHz 12 MHz | ||||||||||||
80286 | 1982.3.2 | 8
MHz 10 MHz 12 MHz | 16 ビット | 13万4千個 (1.5μ) | 16MB 224 | 1GB | 仮想記憶をサポートし、プロテクトモードを装備したCPU 従来との互換性を考慮したリアル・モードと、新しい機能を持ったプロテクト・モードという二つのモードをハード的に持ったCPU コプロセッサー(専用FPU)80287はオプション 8086/5 MHz(0.33 MIPS)の約3-8倍の性能 6 MHz>0.9 MIPS 10 MHz>1.5 MIPS 12 MHz>2.66 MIPS | AMD AM80286 | (プロテクトモードの機能を生かすOSはこのCPUの発表当時にはなかった。そのため、 | IBM PC/AT (1984.8発表) AT=Advanced Technology ATバス=ISAバス NEC PC98XA (1985) PCPC9801VX (1986) EPSONの98互換機 PC286 (1987.4) | Apple Lisa (1983) Macintosh (1984) | |||
80386DX | 1985.10.21 | 16
MHz 20 MHz (1987.2.16) 25 MHz (1988.4.4) 33 MHz (1989.04.10) | 32 ビット | 32 ビット | 32 ビット | 27万5千個 (1μ) | 4GB 232 | 64TB | 初の32ビットCPU CPUの基本的命令セットに関して8086と互換性を保持した32ビットCPU すべてのレジスタが32bit幅に拡張されたことに伴い、4GBのフラットなアドレス空間を利用できる32bitプロテクト モードがサポートされた <WindowsOS=GUIの時代に対応するCPU> <32ビットCPUの採用にIBMは消極的対応> インテルはまず最初にIBMに80386の採用を働きかけたが、実際に最初に採用したのはコンパックであった。このことがコンパックの躍進、IBMの相対的衰退への一つの契機となった。 <IntelがDRAMから撤退し、CPU事業に集中> インテルは1970年に世界最初のDRAM製品「1103」の出荷を開始した会社であったが、DRAM価格の暴落にともなうDRAM事業での大損失のため、1985年にDRAM事業からの撤退を決めた。CPU事業に経営資源を集中的に投下することにしたため、他社へのCPUのセカンドソース契約を解消した。 16 MHz> 5 to 6 MIPS 20 MHz> 6 to 7 MIPS 25 MHz> 8.5 MIPS 33 MHz > 11.4 MIPS [9.4 SPECint92 on Compaq/i 16K L2] | AMD AM386 (1991) Cyrix Cx386SLC (1992) モトローラの 32ビットCPU MC68020 (1982) 約19万5000個の トランジスタ MC68030 (1987) 約30万個のトランジスタ | IBM社 OS/2 (1987.12 リリース) Microsoft社 Windows1.0 (予告発表は1983.11.11 出荷は1985.11.20 ) Windows2.11 Windows3.0 (実質的には1990年、 日本語版は1991年) Windows95 (1995) 部分的にはではあるが、OSレベルでIntelの32ビットアーキテクチャ (IA-32)に対応した | COMPAQ DESKPRO386 (1986) IBM PS/2 model80 (1987) NEC PC9801RA (1988) | APPLE Macintosh (1984) | |
80386SX | 1988.6.16 | 16MHz 20MHz (1989.1.25) 33MHz (1992.10.26) | 16 ビット | 27万5千個 (1μ) | 16MB 224 | バス幅を16ビットにした廉価版CPU アドレス・バス幅を16ビットに制限することで 低価格で販売したCPU 16 MHz > 2.5 MIPS 20 MHz > 2.5 MIPS 25 MHz > 2.7 MIPS 33 MHz > 2.9 MIPS | ||||||||
80486DX | 1989.4.11 | 25
MHz 33 MHz (1990.5.7) 50 MHz (1991.6.24) | 32GP 80FPU <注> | 32 ビット | 120万個 (25,33MHzは1μ、 50 MHzは0.8μ) | 4GB 232 | キャッシュメモリとFPUの内蔵による性能向上 レベル1キャッシュメモリをCPU内に搭載することでCPU本体の処理性能の向上に対応した(こうした設計思想はPentiumnなど現在のCPUにも継承されている)。 このCPUで初めて、FPU(Floating-point Processing Unit,浮動小数点演算処理装置)をCPU内部に組み込んだ。 また80486では並列実行処理機能の改善によりCPU クロックあたり1 命令を処理できるようになっている。 25 MHz > 20 MIPS [16.8 SPECint92, 7.40 SPECfp92] 33 MHz,128K L2> 27MIPS [ 22.4SPECint92] 50MHz,256K L2> 41MIPS [ 33.4 SPECint92, 14.5 SPECfp92] | Cyrix Cx486DX Cx486DX2 (1993) AMD Am486DX2(66MHz) Am486DX4(75MHz) | ||||||
80486SX | 1991.4.23 | 16
MHz 20 MHz 25 MHz (1991.9.16) 33 MHz (1992.9.21) | 32GP 80FPU? | 32 ビット | 120万個 (0.8μ) | FPU機能を削除した廉価版CPU 80486DXと同一設計であるが 数値演算用コプロセッサ部分を使用不可にしたり搭載しなかったりして低価格で販売した。 コプロセッサーとしてi487SXが販売されたが、これはFPUではなく80487DXそのものであった。「このコプロセッサーを増設すると、本体CPUの80486SXの動作が停止し、増設コプロセッサーがすべての処理を行うようにする」という不思議な商品であった。 16 MHz> 13 MIPS 20 MHz > 16.5 MIPS 25 MHz > 20 MIPS [12 SPECint92] 33 MHz > 27 MIPS [15.86 SPECint92] | ||||||||
80486DX2 | 1992.3.3 | 50
MHz (1992.3.3) 66 MHz (1992.8.10) | 32
ビット 25MHz 33MHz | 120万個 (0.8μ) | CPU内部に倍クロック回路を設けることで,CPUの内部処理をFSBの倍速で行うことで処理性能の向上を図った。例えば、486DX2
50MHzなら,FSBは486DX 25MHzと同じ25MHzであるが,CPUの内部処理はその倍の50MHzで動く。 | |||||||||
80486DX4 | 1994.3.7 | 75
MHz 100 MHz (1994.3.7) | 32
ビット 25MHz 33MHz | 160万個 (0.6μ) | CPUの内部処理は,FSBの3倍の速度で実行される.また,内部キャッシュが486DX および 486DX2 の8KBから16KBに拡張された。 | |||||||||
Pentium (80586) | 1993.3.23 | 75
MHz [1994.10.10] 100 MHz [1994.10.10] 60 MHz 90 MHz [1994.10.10] 120 MHz [1995.03.27] 150 MHz [1996.01.04] 66 MHz 133 MHz [1995.06] 166 MHz [1996.01.04] 200 MHz [1996.06.10] | 32GP 80FPU |
64 ビット (50MHz 60MHz 66MHz) | 310万個 第1世代,P5 60MHz,66MHz, 0.8μ | 320万個 第2世代,P54C 75MHz,90MHz, 100MHz,120MHz 0.6μ | 330万個 第3世代,P54C 一部の120MHz 133MHz,150MHz 166MHz,200MHz 0.35μ | 外部データ・バスを64
ビットに拡張 メイン・レジスタは32 ビットのままで変更はないが、内部データ転送速度をアップするために128 ビットと256 ビットの内部データ・パスが追加されている。同時に、バースト可能な外部データ・バスも64 ビットに拡張された。 60MHzPentiumで100 MIPS 80486 DX/33 MHz(27MIPS)の約4倍の性能 8086/5 MHz(0.33 MIPS)の約300倍の性能 60 MHz > 100 MIPS [ 70.4 SPECint92, 55.1 SPECfp92 on Xpress 256K L2] 66 MHz > 112 MIPS [ 77.9 SPECint92, 63.6 SPECfp92 on Xpress 256K L2] 75 MHz > 126.5 MIPS [2.31 SPECint95, 2.02 SPECfp95 on Gateway P5 256K L2] 90 MHz > 149.8 MIPS [2.74 SPECint95, 2.39 SPECfp95 on Gateway P5 256K L2] 100 MHz > 166.3 MIPS [3.30 SPECint95, 2.59 SPECfp95 on Xxpress 1M L2] 120 MHz > 203 MIPS [ 3.72 SPECint95, 2.81 SPECfp95 on Xxpress 1MB L2] 133 MHz > 218.9 MIPS [ 4.14 SPECint95, 3.12 SPECfp95 on Xxpress 1MB L2] 150 MHz (4.27 SPECint95, 3.04 SPECfp95 on Xxpress 1MB L2) 166 MHz (4.76 SPECint95, 3.37 SPECfp95 on Xxpress 1MB L2) 200 MHz (5.47 SPECint95,3.68 SPECfp95. The iCOMP Index 2.0 rating is 142.) | AMD-K5 Am5K86 初のPentium互換CPU Cyrix 6x86MX PR200(166MHz) | |||||||
MMX Pentium (80586) | 1997.1.8 | 166
MHz 200 MHz 233 MHz (1997.6.2) | 32GP 80FPU | 64 ビット (66MHz) | 450万個 P55C 0.35μ | MMX命令を追加したCPU 音声や画像に関する処理のための57個のMMX(MultiMedia eXtension)命令とともに、マルチメディア演算用のレジスタが追加されたCPU 166 MHz (5.59 SPECint95, 4.30 SPECfp95 The iCOMP Index 2.0 rating 160.) 200 MHz (6.41 SPECint95, 4.66 SPECfp95 The iCOMP Index 2.0 rating 182.) 233 MHz (7.12 SPECint95, 5.21 SPECfp95 The iCOMP Index 2.0 rating 203.) | ||||||||
Pentium Pro (80686) | 1995.11.1 |
150 MHz 166 MHz 180 MHz 200 MHz | 32GP 80FPU | 64 ビット FSB 60MHz 150 MHz 180 MHz FSB 66MHz 166MHz 200MHz | 550万個 (150MHzは 0.6μ, 166MHz以降 0.35μ) | 64GB 236 <注> Celeronは最初は物理メモリのアドレス幅が36ビットであっtが、商品としてマーケティング的な差異化のために、PPGAパッケージ以降は32ビットに制限されているので、232=4GBである。(神保進一(1999)『最新マイクロプロセッサテクノロジー』日経BP社,pp.109-122) | P6
マイクロアーキテクチャに基く最初のプロセッサ インテルは、マイクロアーキテクチャの改良によりパフォーマンスの向上を図った。(例えば3ウェイ・スーパースケーラ・アーキテクチャを採用し、1CPU クロック当たり最大3 命令を実行できるようにした。) また処理性能向上のため、Pentium プロセッサと同様の2つのオンチップ8K バイトのL1 キャッシュに加えて、さらに256K バイトのL2 キャッシュを持つ。こ のL2 キャッシュはCPU と同一パッケージ内に搭載され、専用の64 ビット・フル・クロック・レートのバスを使用してCPU と連結されている。 16ビット命令はエミュレーション処理のため、16ビット命令の実行速度は遅い。 200MHz PentiumProで440MIPS 150 MHz (6.08 SPECint95, 5.42 SPECfp95 on Alder 256K L2) 166 MHz (7.11 SPECint95, 6.21 SPECfp95 on Alder 512K L2) 180 MHz (7.29 SPECint95, 6.08 SPECfp95 on Alder 256K L2) 200 MHz (8.09 SPECint95, 6.75 SPECfp95 on Alder 256K L2) | |||||||
Pentium II (80686) | 1997.5.7 |
Klamath (クラマス) 233 MHz 266 MHz 300 MHz (1997.5.7) Deschutes (デシューツ) 333 MHz (1998.1.26) 350 MHz 400 MHz (1998.4.15) 450 MHz (1998.8.24) | 32
GP 80 FPU 64 MMX | 64 ビット (233MHz〜333MHzのCPUは66MHz, 350MHz以上のCPUは100MHz) | 750万個 Klamath 0.35μ Deschutes (333MHz以上のCPU 0.25μ | P6アーキテクチャにMMX
命令を追加したCPU Pentium II プロセッサは、L1 データ・キャッシュとL1命令キャッシュをそれぞれ16Kバイトに拡張するとともに、L2キャッシュのサイズは、256K バイト、512K バイト、および1M バイトまたは2M バイト( スロット2 のみ) とPentiumProよりもさらに拡張されている。 同時に2個のCPUが利用可能な設計。 266MHz PentiumIIで466MIPS 233 MHz (9.49 SPECint95, 6.43 SPECfp95) 266 MHz (10.8 SPECint95, 6.89 SPECfp95) 300 MHz (11.6 SPECint95, 7.20 SPECfp95) | 1998年第3四半期に低価格PC向けインテル互換CPUが躍進 AMD K6-2 Cyrix MediaGX MII | |||||||
Celeron | 266MHz (0.25μ) | 300A MHz (0.18μ) 1998.8.25 量産出荷開始 | 1A GHz (0.13μ) | 1.7 GHz (0.18μ) | 2GHz (0.13μ) | 64 ビット 66MHzFSB 233MHz〜766MHz 100MHzFSB 800MHz〜1.4GHz 133MHzFSB 1.33GHz, 1.20GHz, 1.13GHz, 1.06GHz 400MHzFSB 1.7GHz〜 | 750万個 (第1世代) Covington 0.25μ 1,900万個 (第2世代) Mendocino 0.25μ 2,800万個 (第3世代) Coppermine-128K 0.18μ 2,800万個 (第4世代) Tualatin 0.13μ 4,400万個 (第5世代) Willamette-128K 0.13μ | P6アーキテクチャーの廉価版CPU 最初(1998年4月15日に2〜3週間以内に量産出荷開始予定と発表)の266MHz版と1998年6月10日量産出荷開始の300MHz版が2次キャッシュなしのため、性能があまりでなかったことで不評であったため、1998.8.25には128Kバイトの2次キャッシュ内蔵の 300A MHz版と333MHz版が量産出荷された。 <クロックアップ問題> 300A MHz版はクロックアップ耐性が高かった。例えばFSB(Front Side Bus)の周波数を66MHzから100MHzへと変更してもとの1.5倍の450MHzでCPUを動作させてもかなりの確率で動作した。また上位CPUのPentiumIIは、二次キャッシュの量が512Kだがその稼働速度はCPUの動作周波数の2分の1であったのに対して、Celeron300AMHz版の2次キャッシュはCPUと同一の速度で動いた。そのため300AMHz版Celeronはマニア向けに非常によく売れた。[価格的には400MHzのPentiumIIが5万円を超えているのに対して、300AMHz版Celeronは2万円を少し切った値段であった。] | ||||||||||
Pentium II Xeon | 1998.6.29 | 400
MHz 1998.6.29 450 MHz 1998.10.6 1999.1.5 | 32 GP 80 FPU 64 MMX | 64 ビット (100MHz) | 750万個 (0.25μ) | 2次キャッシュがCPUと同一のクロック周波数で動作する。同時に4個または8個のCPUを使用可能な設計。 Slot2 | ||||||||
Pentium III | 1999.2.26 | 450MHz 500MHz (Katmai) (0.25μ) | 500 MHz 533 MHz 550 MHz 600 MHz 650 MHz 667 MHz 700 MHz 733 MHz 850 MHz 866 MHz 933 MHz 1 GHz (Coppermine) ( 0.18μ) 1999.10.25 (1.0GHzは 2000.3.8) | サーバー用として 最高 1.4GHz (0.13μ) (2002.1.8) まで登場 | 32GP 80FPU 64MMX 128XMM | 64
ビット (100MHz, 133MHz) | 950万個 ただし CPU本体は 820万個 (第1世代) Katmai 450,500,533B, 550,600,600B 0.18μ 2,800万個 (第2世代) Coppermine 500E,533EB, 550E,600E, 600EB,650, 667,700,733 0.18μ 1999.10.25 4,400万個 (第3世代) 0.13μ モバイル用 1GHz〜1.33GHz 2001.7.30〜2002.9.16 低電圧用 850MHz〜1GHz 2002.1.21〜2002.9.16 超低電圧用 500MHz〜866MHz 2001.130〜2002.9.16 サーバー用 1.4GHz 2002.1.8 | SSE命令を追加したCPU 500MHzのPentiumIIIで1,000MIPS 高度な2D/3D グラフィックス、モーション・ビデオ、画像処理、音声認識、音声合成、テレフォニ、およびビデオ会議などの処理強化のためにMMXを拡張したSSE (Streaming SIMD Extensions)を追加 1.20GHz以降が0.13μそれ以前は0.25μ 133 MHzsystem bus 1.0B GHz, 933, 866, 800EB, 733, 667, 600B, 600EB, 533B, 533EB MHz 100 MHzsystem bus 1.0 GHz, 850, 800, 750, 700, 650, 600E, 600, 550E, 550, 500, 450 MHz | ||||||||
Pentium III Xeon | 1999.3.18 量産出荷開始 | 500MHz (0.25μ) | 1GHz (0.18μ) | 32GP 80FPU 64MMX 128XMM | 64
ビット (100MHz, 133MHz) | 950万個 0.25μ 2800万個 0.18μ | ワークステーションやサーバー向けのCPU Slot2 | ||||||||
Pentium IV | 2000.11.20 | 1.4
GHz Willamette (2000.11.20) | 2GHz Northwood (2001.8.27) | 2.8GHz (2002.8.26) | 32GP 80FPU 64MMX 128XMM | 64 ビット (400MHz, 533MHz) | 4,200万個 Willianettoコア 0.18μ 400MHz | 5,500万個 Northwoodコア 2.4GHz 0.13μ 400MHz 500MHz | SSE命令をさらに強化したCPU SSE2 (Streaming SIMD Extensions 2) ビデオ、音声、暗号化、画像、および写真の処理の強化と高速化のために、144 個の新しい命令を追加 整数演算ユニットはCPUのコア周波数の2倍で動作 1.5GHz(SPECint2000 535, SPECfp2000 558) 2.4GHz(SPECint_base2000 819,SPECfp_base2000 806) | ||||||||
Itanium (アイテニアム) | 1999.10.4 発表 量産出荷は2001.11.29 時点でも? | 733 MHz 800 MHz (1999.10.4) | 64ビット | 64ビット 64GP 82FPU | 64ビット data bus (plus 8 bits of ECC). (266MHz) | CPU 2,500万個 Merced (0.18μ) Memory 3億個 | 16EB 264 | 16EB 264 | 初代64ビットCPU Itaniumのアーキテクチャは、インテル社にとって「80386 以来最大の技術革新」であると言われている。 アドレス可能なメモリの単位1EB(exa byte,エクサ・バイト)は1GBの234倍である。また命令レベルの並列性によって複数の命令を同時に実行できるようになっている。 | |||||
ItaniumII | 2002.07.09 量産出荷 | 900MHz 1GHz (2002.07.09) | 64ビット | 64ビット 64GP 82FPU | 64 ビット |
2億2000万個 | 2代目の64ビットCPU 初代Itaniumの1.5〜2倍のパフォーマンス CPUの集積度は初代Itaniumの10倍 インテル(R) Itanium(R) 2 プロセッサ 1GHz (3 次キャッシュ 3MB) @525,080 円 2002年7月9日 インテル(R) Itanium(R) 2 プロセッサ 1GHz (3 次キャッシュ 1.5MB) @279,190 円 2002年7月9日 インテル(R) Itanium(R) 2 プロセッサ 900MHz (3 次キャッシュ 1.5MB) @166,250 円 2002年7月9日 |
略称 | 読み方 | 指数形式 での表現 | |
KB | キロ(Kilo)バイト | 210 | 1,024bytes |
MB | メガ(Mega)バイト | 220 | 1,024KB |
GB | ギガ(Giga)バイト | 230 | 1,024MB |
TB | テラ(Tera)バイト | 240 | 1,024GB |
PB | ペタ(Peta)バイト | 250 | 1,024TB |
EB | エクサ(Exa)バイト | 260 | 1,024EB |